2020年04月11日

これまでとこれからについて

これまでとこれからについて
パンデミック真っ最中のおむすび屋より

店主 牧下圭貴

1 はじまったばかりの大流行
 新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)が起きています。日本でも最初の感染拡大が起きはじめました。2020年4月7日、政府は特別措置法による「緊急事態宣言」を出しました。首都圏、大阪圏、福岡県ですが、今後全国に広がるかも知れません。
 最初はインフルエンザの流行ぐらいな感じでしたが、重症になり亡くなる方が急に増えたので世界中がパニックです。長い時間でみれば、インフルエンザの方がたくさん人は死んでいますが、「急に増えた」ので病院や社会全体が対応できなくなっています。
 だから、「家に居て」というのは、いま感染する人を減らして、ゆっくりと感染者が増えるようにすることで病院や社会が維持できて、苦しんだり、亡くなる方がひとりでも少なくなるようにするためです。
 過去に経験がないことなのかな、と思ったら、歴史学者の藤原辰史さんが「パンデミックを生きる指針 歴史研究のアプローチ」 https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic という文書を発表されていて、なるほど、100年前のスペイン風邪のパンデミックがいまととてもよく似ていることと、これから起きることについて分かりやすく書かれていました。これを読んでおくと、これから1カ月、半年、1年、3年と何をすればいいのかを考えるヒントになります。
 そこで、おむすび屋として、あるいは、有機農業や学校給食、環境保全などの食べものにかかわる市民運動をやってきた人間として、いまのこと、これからのことを考えてみました。

2 いま、おむすび屋として
 茅ヶ崎の海に近い住宅地の真ん中でひっそりとおむすび屋を開いています。20年以上つきあいのある有機農家の米や、問屋さんを介さずに自分で売る漁師の海苔などを使い、「お米離れ」が起きているなかで、お米のおいしさを手軽に知ってもらいたいという気持ちではじめました。
 もうひとつ、個人的な動機として、仕事と暮らしを同じ場所で両立したい、手仕事で暮らしたいという気持ちもありました。はじめてみると、小さな子どもを持つ若い家族や、引退してゆっくりと過ごす人生の先輩方、それに、外で働いている方々がお客さんに多くいました。それまでは交渉ごとの多い仕事で緊張も多かったのですが、おむすび屋では、食べていただいた方の笑顔が、朝早く手間の多くて、思った以上に実入りの少ない仕事の苦労を支えてくれます。
 さて、食べることは、人間が生きるため、成長するため、行動するために欠かせないものですが、体の中に自分とは違う「異物」を取り込み、消化して、同化することでもあります。体の調子が悪かったり、食べ物が体に合わなかったりすると、おなかをこわしたり、アレルギーになったり、最悪、死んでしまいます。
 だから、食べ物を人に作るという仕事は、食べる人の命をあずかることだと思っています。「おいしくなれ」という気持ちをこめてご飯を炊き、おむすびを結んでいますが、「おいしくなれ」の気持ちには、きちんと栄養になって、心も体も満たされますようにという願いも込めています。だから、当店は「おにぎり」と呼ばず、「おむすび」と呼んでいます。
 そして、その前提として、衛生管理にはいつも気を配っています。
 新型コロナウイルス対策については、おむすびを作る上ではいつもと何も変わりません。
 また、店内の衛生管理については、日頃から小さな子どもたちが来て、ときにガラスをなめたりするので、以前からアルコールのみで拭き掃除をして、洗剤などの薬品が口に入らないよう気をつかっていましたので、基本的には変わりませんが、それに加えて、いまは、
 ・常に換気する
 ・閉店後の清掃時に人が触るところをアルコールで拭く
 ・接客時のマスク着用
 を行っています。加えて、当店はお客さんの滞在時間が短いので、4月8日からは、1グループずつの入店をお願いし、先客がいる場合、外で待っていただくようにしています。

 3月からは「春休み弁当」として税込み500円の日替わり弁当を提供していますが、こちらは、学校給食がなくなり、家に子どもやふだん通勤している大人がいて、食事の準備が大変な状況にあると思いますので、給食代わりに、野菜のおかずにこだわりながらのお弁当を用意しています。いつものおむすびが選べる「おむすび弁当」に比べて、おむすびは選べませんがとてもお得になっています。ささやかですが、お役に立てればと思います。
 (数が限られるので、できれば前日までに予約してください)

3 これからのこと
 いま、日本中の小規模飲食業、職人、アーティスト、作家などの個人事業者はたいへん厳しい状況に置かれています。もちろん、それ以外にも、様々な仕事の人たちが、経済的苦境に立たされています。感染を遅らせるために協力していたら、気がつけば、自分たちの生活が成り立たないということも起きています。
 自宅待機要請が解除されて、外に出たら、音楽も、飲食店も壊滅していたなんてことがあってはならないと思います。だって人生の楽しみの損失ですから。
 不真面目と言われても、音楽も、ダンスも、クラブも、サーフィンも、アニメも、なにもかも、必要不可欠なのです。日本全体で自粛しようね、という同意がとれるのであれば、「その間、収入を失う人たちには、その後のことを考えて、補償しよう」という同意もあっていいと思います。苦しいときはお互い様です。それは、「勝手にがんばれ」ではなくて、助け合うことです。現代社会においては、資本主義社会として政府・行政が税をとり、格差を解消するために再分配する機能を果たしています。いまは、それをきちんと実行するときだと思います。暮らしが維持できるように、文化が守れるように、社会が落ち着けるように積極的に再分配して欲しいです。
 ちなみに、めんどうな話ですが、仮にひとり月10万円を配分したとしても、それは「雑所得」となって、所得の多い納税者は2割ぐらいは所得税・住民税で持って行かれますし、消費すれば消費税で1割ぐらいは持って行かれます。つまり、10万円配っても、まず3万円ぐらいは政府に戻りますし、それで社会が維持できて、後の税収につながるのなら悪くない話だと思います。
 もちろん、短期的にはそれでいいですが、長期的には、自粛とかしなくても、医療機関が柔軟に対応できて、ある程度の感染者がいても社会生活が十分に営めるようにしなくてはなりません。ワクチンや治療薬の開発も大切ですが、ウイルスとは共存するしかないのです。今回の新型コロナウイルスだけでなく、今後も、このような世界的大流行する病気が起きる可能性はあります。そのときに対して、人の暮らしや生き方を押さえ込むのではなく、社会全体で柔軟に対処できるようなしくみづくりをすることも大切ではないかと思います。

4 たべもののこと
 もうひとつ、食べ物の話に戻ります。おむすび屋ですから。
 今回のパンデミックで、日本に限らず世界中で国境封鎖に近いことが起きています。人の自由な往来を止めています。現状ではやむを得ないことですが、これは農業生産や食料加工生産に大きな影響を与え始めています。3月4月は北半球の作付け準備の時期です。世界の主な食料は、国際作物と言われるトウモロコシ、大豆、小麦の生産と輸出入でできています。家畜も、これらの穀物を食べて育ちます。米も輸出入されますが、まだまだ各国とも自給の割合が多く、貿易の割合は他の作物より少ないです。
 さて、人の自由な往来がないと、農業労働者と呼ばれ、安い賃金で過酷な労働をさせられる人たちが集まりません。そもそも、農産物が安いのは、「安い賃金、過酷な労働」のせいだし、そのことが一番の問題ですが、それに今の世界は依存しています。腹立たしいことです。そして、人が集まらないと生産ができません。
 せまい考えですが、日本の食料の多くは輸入に頼っています。今年の秋以降、世界的な食料の奪い合いが始まるかも知れません。
 日本では、トウモロコシや大豆、小麦などの作付けは少ないですが、米だけはたくさんつくることができます。いまはずいぶん田んぼも減ってしまいましたが、それでも米中心の食生活にすれば飢えることはありません。ただ、今年すぐに米の生産を増やしてと言って増えるものでもありません。生産者も高齢化しています。
 いまはまだ大丈夫ですが、食料の貿易と国内生産についても考える必要があります。
 食べ物がどこでどのようにつくられているのか、どこから来るのか、知ることから変わると思います。
 いま、日本の自給率は4割程度です。スーパーなどの生鮮品は6割以上国産だと思います。でも、業務用の食材専門業者のところでは8割以上が輸入品です。
 ちなみに、当店は、国内自給率9割ぐらいです。輸入品は魚介類の原料の一部、ごく一部の農産品、調味料の一部、お惣菜に使う畜産品の一部です。国産=安全ではありませんが、なるべく国産品を選ぶことで日本の農業が続けばいいなと思っています。
 もちろん、使える範囲で有機農家のもの農薬をつかっていないもの、地場産のものを選んでいます。いちばんたくさんつかう米は、秋田県大潟村の有機農業グループ、ライスロッヂ大潟・黒瀬農舎のあきたこまちです。こちらには、毎年1回、産地訪問、栽培状況確認と生産者との交流を続けています。提携米研究会といって、店を始める前からの活動なので20年になります。
 米も、海苔も、それから、いくつかの食品については、生産者が誰で、どこで、どうやって作っているか、よく分かっています。遠い親戚のような感じです。そういう人と人とのつながりを食べ物でもできると楽しいですよ。

2020年4月11日
posted by むすびぃ at 18:32| 店主の雑文

2020年04月06日

2020年4月7日(火)臨時休業と、ちょっとしたお願いごと

クリップボード01.jpg2020年4月7日(火)臨時休業します。8日(水)から通常営業です。春休み弁当などの予約は明日も電話で受付けます(10時から16時)。

当店はお客さんの滞在時間が数分程度なので、感染予防の観点から入店は一組ずつとさせていただきます。

先に来店者がいるときは、店外でお待ちください。
ご協力よろしくお願いします。
posted by むすびぃ at 21:49| 日記

2020年03月31日

2020年4月のおしながき&営業日

2020-04.jpg新入学、入社、進級、転職、転勤、おめでとうございます。
4月は暮らしが変わる月、大人も子どももうれしさとさみしさ、希望と不安がまざりあうような時期です。季節も変わり目、街を歩くとちょっとした変化に気がつきます。今年は、新型コロナウイルスの影響で落ち着きませんね。手洗い、外出時の距離エチケットなど、気をつかいながらも、日々は楽しく過ごしたいもの。なにより、おいしいご飯をちゃんと食べて、身体を動かして、ぐっすり眠ることが大切です。はますかむすびは、テイクアウト専門店。駐車場があり、予約、お取り置きもできます。
おいしいおむすびをていねいに作り続けています。







今月、店頭に並ぶおむすびです。品切れの際はご容赦ください。
価格は税込みです。(消費税8%が含まれています)

前日16時までのご予約で5%割引きになります。

塩むすび    100円
さけ        170円
焼きたらこ    180円
うちの梅干し    160円
肉みそ     180円
おかか        140円
塩こんぶ    140円
ひじきごはん    160円
辛子明太子    220円
しらすレモン    210円
たけのこごはん    200円
いぶりがっこチーズ    210円
ふきみそ    160円
たぬき        170円
カレー        200円
玄米むすび    110円
玄米たかな    170円
玄米くるみみそ    160円
玄米じゃこチーズ220円
赤飯(金土)    150円
満月(金土)    250円
(不定)
黒豆黒米おこわ    200円
ちらし寿司    200円
ゆずみそ    160円
さくらうめ      160円
菜の花鯛めし    200円

以下は店頭にはありません。前日16時までの予約でご用意できます。(予約割引きにはなりません)

曽我のうめ    150円
ノラの梅干し    160円
チーズおかか    160円
鶏そぼろ    170円
葉唐辛子    160円
納豆        150円
ツナマヨ    160円
ごまおかか    150円
チーズサンド    250円
ちりめん山椒    160円
韓国のり    140円
しそわかめ    160円
みそカツむすび    250円
玄米梅干し    170円
玄米さけ    180円

(お惣菜の例・日替わり) 鶏から揚げ(1個)150円、味噌汁150円、メンチカツ150円、鶏レバーのソース漬け270円、味玉子120円、玉子焼き250円、ゆず大根200円、ポテトサラダ220円、和風ピクルス200円、くるみみそ300円。

2020年4月の営業日とイベント
●兵金山2020-04cal.jpgデパートメント前出店土曜日4/4,11,18,25(今月より土曜日)
●グリーンマーケット4/9 バニアンマルシェ4/23 桜道徳洲会病院前
●2525-PAGE 4/16 本鵠沼駅前         
イベント出店日も本店は営業します。イベントは社会状況によっては中止となることがあります。詳しくはSNSで。
4月最終週は26日(日)〜29日(水・祝日)の4連休となります。
5月のゴールデンウィーク期間は、 通常通り日曜日・月曜日定休日で、
そのほかは祝日(5月5日、6日)も営業します。




ご予約ください
おむすびのご予約は前日16:00まで、お電話にて承ります。
店頭「おむすび弁当」…おまかせおかず4品(300円)+お好みのおむすび2つの代金でお弁当にします。前日1食から予約も可能です。
6食以上の「おむすび弁当」注文やおかずの指定などがある「特注弁当」の場合には、3営業日前までにご連絡ください。そのほか、おむすびの大量注文、オードブルセット、赤飯折などはなるべくお早めにご相談ください。

当日のおとりおきも1個から遠慮なくお電話ください。
posted by むすびぃ at 22:26| 日記